君の部屋/葉月 祐
君はその眼鏡をいつ外すのだろう
かれこれ二時間は待っているだろうか
テーブルの上では
二杯目のアイスティーの氷が
きしむ様に鳴いている
たまに休日が重なれば
やっぱり一緒に過ごしたい
一日の内のほんの数時間で良いから
その貴重な時間を
共有したいなと思うのです
ストローでグラスをかき回すと
カラカラと涼しげな音が響きわたる
角を無くした氷 汗をかき始めたグラス
アイスティーを一口飲む間にも
君は本を読み進めているから
私がいる事 忘れてないよね、と
言いたがるこの口は
ストローをきゅっと噛み 先に塞いだ
時間も気にしない程 本
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