青春/花形新次
 
きみのパンティーに
手を入れたときの
あのドキドキ感が忘れられない

そう、偶然にも
朝の満員電車で出会った二人

行きずりの恋

いつまでも触れていたかった
なのに・・・・・
強引に引き離されてしまった

混雑したホーム
見知らぬ男たちに
両脇を抱えられ
連れ去られる僕
泣きじゃくるきみ

「絶対に、また会えるよ!絶対に!」

僕の魂の叫びは
「黄色い線までお下がりください」の声に
空しくかき消されて
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