空色の足跡(わたしから「僕」へ)/葉月 祐
わたしは許されるのか
ずっと考えてきたけれど
答えは見付からない
昔の自分に許される
そんな日が来るのならば
一緒に朝陽を見たいと思う
あの夜を共に抜け出して
今も自分の一部を捜しては
直視出来ない「僕」と出逢うけれど
少しずつ
わたしの中に「僕」を抱いて
朝を迎えられたら良いなと願う
「僕」の幻は 二度と消える事は無いだろう
だから
今夜もあの直線道路に立ち
わたしは「僕」を待っている
あなたにどうしても伝えたい事があるのだ
『もう夜は怖くないよ』と
夜に響き渡る自分の足音に
いつも怯えていたあの日々はもう来ない
お気に入りの空色のコンバースを履いて
好きなだけ夜を跨いで
溜め息でも何でもつきながら
朝に向かって歩いて
わたし達一緒に 足跡を残していけたら良いよね
これからも ずっと
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