あにめーしょんさーが/soft_machine
怪なゆがみが時代をかり立てた
「萌え」といううつくしい語義すら上書きする
危ういしなをつくる巨大な瞳のカリカチュア
編集を余儀なくされる残酷過激なスプラッタ
かつて子どもをなぐさめただけの紙芝居が
いつしか性や政治や戦争や宗教をとり扱い
美術品として高額落札されるに至っては
文化は死んだのではなく
実はこれから爆発するのかも知れない
日本語をアニメで覚えたあるチェリストの場合
坊やだからさから
逃げちゃダメだとか
宇宙をソラとよぶのか
ウミというかのだけが
日常の疑問でたまにふと
真空なのに有音であるがといった
常識の雑念も生じる訳だけれど概して
基本的に安全
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