嵐の後に/ひだかたけし
 
三角が貫入する、
 静けさの皮膜に包まれ
わたしの意識は落ち着き払い、
 自らの不均衡を捉える

薄黄色の光芒、横断する斜線
 揺れる葉の緑に私は内側から語りかけた
  [もう充分生きたよな]
  [未だ燃え立つものがある]

成長、開花、衰弱、死滅、
 そしてー
存在は変容し続け
わたしは温かな抱擁の余韻に浸る
 暫し束の間、前に進む力蓄え
戻る   Point(4)