to do/opus
別に
何て言わせない
そんな気迫を顔から感じるんだけど
足はガクガク
その10分後、
彼がそんな歴史的なことを
成し遂げるなんて
この時はとてもじゃないけど
わからなかった
「ありがとう」
「助かった」
「救われた」
月が笑ってる
静かな雨音
地面が足に絡みつく
いつからか空気はカラカラで
いくらアルコールを飲んでも
君を忘れることができない
白いハットが飛ぶ
氷の溶ける音
紅い唇
「いかんせん、無知なもので。
申し訳ない。」
そうやって、ニヤリと笑うと
前歯が無いのがよくわかる
そんな全てに
そんな前後に
手の中の氷を
ゴールデンレトリバーが食べる
ペロペロ舐める
そんなことで
いいのに
そんなことのために
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