水曜/末下りょう
 


いきなり水曜におぼれる水に酔う
ふんでおくれ
ところう どころう


水びたしのことばは
町の名をいいまちがいながら
おたがいはりつき
電柱のほうにながれてかたまり

白々と薄光りつつ水のふかさを
夜は
わすれる



水星や西瓜みたいな

ふたつ
かかえて笑うきみと
家並み


道の
水の皮
いちまいめくり
頬をつけて
暮らす

ホテイアオイの浮き袋みたいな
星のワンデイ




戻る   Point(4)