影/はるな
 


わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの

事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだったから
わたしもひとりで歩いていた
でもさびしいから夕暮れには
できるだけ歪んだ道を選んであるいた


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