影/
はるな
わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの
事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだったから
わたしもひとりで歩いていた
でもさびしいから夕暮れには
できるだけ歪んだ道を選んであるいた
戻る
編
削
Point
(7)