穴開きの胃袋に極限まで詰め込む/ホロウ・シカエルボク
 
うな―使い込まれない真実なんかみんな嘘さ、本当に価値のあるたったひとつは、百万の穴を掘らなくちゃ見つけられないものだ、宝探しを想像するといい、すぐに見つけられる宝になんてろくな価値はないだろう?もうひとつ言えば、宝探しをするときに、それがどんな宝なのかなんてことはどうだっていいことだ、それはたまたま見つからないでいるだけで、ただの宝に違いないんだからさ…宝に価値があるのは、血眼になってそれを探すからだ、注ぎ込んだ金と労力はお宝の価値を超えるかもしれない、だからこそそれは世界中に散らばっているんだ、さあ、起き上がるぜ、何も決まっていなくても、何も見つからなくても、どんなふうにすれば判ってさえいれば、少なくとも今日を生き延びるための何かは掘り出すことが出来るだろう…。

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