穴開きの胃袋に極限まで詰め込む/ホロウ・シカエルボク
 
、どんなに時が流れても古生代と変わらないものだ、俺がしきりに周囲をうたうのはそのことを知っているからさ―テーマなんか始めたときから死ぬまでずっと変わらない、俺はそのことを知っているのさ、頭で描いたものは人間の限界を超えやしないってな…人間とは概念の生物だ、人間が最も人間らしいのは、内訳だけの姿になった時さ―体躯を維持したまま、そんなものと何の関係も無いところへ突き抜けた瞬間さ―そんなの感じたことあるかい?ロックミュージックなんか必要ないさ、俺は指先だけでそういう場所へ行ける、脳味噌をアテにしないで…ただ閃きを並べていくんだ、古代の遺跡を造り上げるように…そうさ、描く理由なんてものもやっぱり、大昔か
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