1941/吉岡ペペロ
 
カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している


悲しみはいつも異国に満ちている

清々しいぐらいあたりまえに朝が

地球が暴力的なまでに回っている


カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している








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