番号は予感に眠れ/
乾 加津也
何か
意識が戻る、または目覚めるとは何か
寝惚けることは幸せなことか
上体を起こし、ベッドから降り
裏が明るいカーテンを一気に引き開くこと
それは何か
予感
予感がある
(種の記憶もないのに)
朝の光を吸っていた
そのあかるい衣擦れから
わたしは臍の緒をゆっくりと延ばす
失くした夜に
招かれる夜がある
すべて(事象)をなだめるにふさわしい
緑の神殿にいた
朝が、わたしの予感
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