本当にすみませんでした/nemaru
 
囲なのに、遠征組が駅で降りたあと、私だけ車内に残って家まで送ってもらおうと算段してしまい、本当にすみませんでした。私が首を傾げながらタクシーから降りた時、入れ違いで遠征組の迫田さんが乗り込んだので、迫田さんの座席を奪っていることに気づき、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。私も迫田さんと同じ位おとなしいので、迫田さんみたく奈良に住めば一次会でさっさと帰れるなと思い、本当に申し訳ありませんでした。それから酔っぱらいが私の肩に腕を回し、「お前はつきあいというものがわかってない」と言ってくださったので、私は「こいつらを殺してでもお布団にもぐりこみたい」と思いながら北村さん達と夜の街に消えていってしまい、本当にすみませんでした。
戻る   Point(5)