しっかりとは生きれなくても/黒髪
誰かのために何かできたらいい
心の中で明るい太陽が生まれようとしている
信じられない、僕は一度死にかけた
それは事実であった
その苦しみは波動の形になって宇宙を引き下ろす
願いの届かぬ星に向かっても僕は助けを求めようとして
最終的には僕自身の狭い世界は現実との接続を確かめられた
腹いせに何かするというよりは
むしろ現実との接点のない壊れた自分
死こそが身近に感じられた
長い道のりはマラソンと泳ぎをつかって
暗黒の星座が凶を呼ぶ
疑いなく断末魔の声を出し
おそらくは意味がなく消えるのだろうと
だが僕は事実として戻った
だから死の時の気持ちがわかる
誰かよ不
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