夜の柱/森の猫
 
ふと、
暮れたはずの西の空を見ると

黒ずんだ灰色の
大きな柱があった

夜の柱だ。

柱の上にはだいだい色の帯がある

こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ

通りには、
南からの風が吹いている

すてたもんじゃない
この町の夜も
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