しちぶんめの夏/あおば
 
           160728

猫カフェの無料ドリンク券を押し頂き
帽子屋へ急ぐ
この暑さでは帽子が無くては耐えられない
お目当ての帽子屋には女物の装身具、
アクセサリーなどが所狭しと輝いて
男物の帽子は申し訳ないと言うように
わずかばかりが店先で頭を下げる
これが現実なのだ、購買力の乏しい男達
彼ら相手では商売が成り立たない
奥のレジの女性店員に男物のハットが欲しい
とねだり、適当に見繕ってもらいお金を払い
お手間を取らせましたと礼もそそくさ被って
アーケードの奥に進むと再び帽子店
そこには無数の帽子が所狭しと陳列してあり
アクセサリー類や光るものは見当たら
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