なにも浮かばなすぎてこわい(阿ト理恵さんとズー連詩作)/ズー
なんだろうね、つまり、ドーナッツの○の話しさ。○から見えるきみのめ。 めっ。どうしてやろうか、と。ぼくは、ずーっと○を○を、ドーナッツはフレンチクルーラー、くるくるめがまわる。どうしようか。どうぞお好きにって、きみのめが笑う。ぼくはいないきみのめのなかに。
つまり全文ひらがなの手紙、きみのめに畳まれた花のなかを探るようなアトリエで描かれて、今、遠くへと送られる、失われたもろもろの構図だと、ぼくはあげる、そりゃもちろんドーナッツの話しさ、生物が海をはなれ、陸上で暮らしはじめたのは、わずか四億年ほどまえのあの〇のことだったのさって、ぼくはいないきみのめのなかに、
ぽっかり浮かんで、
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