冷たい駅/
草野春心
どこかの駅で
列車や言葉や人影など
待っていた
観念的な雪を肩に
積もっていくにまかせ
けれど沈む日の悲しさだけは
わたしたちを灼いていく
どこか 冷たい深みに
置かれている駅で
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