Miz 19/深水遊脚
 
悪だ。お兄さんのラフなファイトを少し見習うといいのかもしれない。でも晴久相手ではそうはならないし、とにかく壮大な正義の暴発は晴久相手のシャドウボクシングで収束することを願うばかりだ。

 戦いの流れは概ね作戦通りになった。フィア・ブーストを終了した間城くんに疲労がみえた。彼にして欲しいことはもうひとつある。

「間城くん、ありがとう。フィア・ブーストはとてもよく効いたわ。余力はある?」
「戦闘は無理ですよ。認知操作も重いのはもう駄目ですね。」
「アンセムはできる?」
「それなら何とかなります。いいですね、戦いが一部陰惨になりそうな、いまの状況にぴったりです。さすが広夏さん。」
「お世辞はいい。頼んだわよ。」

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