Miz 19/深水遊脚
政志くんの冷静さを失わせないこと。失わせてしまったらそれを取り戻すこと。それが第一の目的なのだから幸政くんがすぐに政志くんのところに行くのは気持ちとしてわかる。でもチームリーダーとして、やってはいけないこと。そう判断した。文句があればあとで聞く。どっちみち隠密行動だ。
「高宮くん、幸政くんを拘束。」
案の定高宮くんは一回で理解できない様子だった。私は指からライトストリングを放ち、幸政くんの上半身を拘束した。これをみた高宮くんが、私の指示は間違いではないと思ってくれたようで、戦闘監視システムから幸政くんにワイヤーが放たれた。どういうつもりだ、という目で私をみる幸政くんを無視して、細かい
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