画家の叢/
吉岡ペペロ
あるはずもないタッチの絵具だ
向こうは延々と向日葵畑だ
揺らぎのような絵筆の踊り
空は煙たい光で真っ白な灰色だ
荷馬車の馬が木陰に入れずに
陽の陰りを静かに温かく冷たく浴びている
まるで憧れる生き方のようだ
あるはずもないタッチの絵具だ
向こうは延々と向日葵畑だ
揺らぎのような絵筆の踊り
空は煙たい光で真っ白な灰色だ
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