続・日曜は父親と遊園地に行こう/モリマサ公
 
昼夜を問わず
駄目
絶対
な薬物を一度は深く愛した人が消費している間
自動販売機はなにも教えてくれなかったし
コンビニはなんにも知らなかった
いつもの橋をわたる未来に於ける渦
時折光る川面のはじで自転車が沈んでいるのがうっすらみえてる
新品ののみものをあたし選んで白い袋にぶら下げて
歩いてる間強盗にも通り魔にもあわなかった
平和な時代一度は深く愛した人だった
駄目
絶対
を繰り返し消費して
空中を我々の喜怒哀楽が帯状に通過している
我々はそのどこかに所属しながら時に汗を流した
前髪を短く切りすぎて深く愛した人はバカにした
知らない窓からはピアノがとぎれとぎれ聞こえ
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