美しい光たち/
颯太@
少女
季節を流れる風は
幾つも町を越え
遅れて届けた
虚しい戦線の状況
一瞬にすぎない命を
この星で抱え
バラックの片隅
小さく呟いた詩(うた)は
闇をも照らす
灯りに変わる
辛くても
消えたりしない
きっと会える
それだけで
生きてゆける
疑い始めた季節が
私をとめても
信じている
君が生きる この世界を
誰の胸にも
光が訪れる事を
日陰にいても
明日が見えなくても
未来は今から
変えられる
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