沈潜/葉leaf
り意識化されていない内部の暗い波は錯綜し、渦を巻き、独自の海流を生み出している。たとえ未熟で空虚であっても、徐々に深まり暗さを増していき、輻輳していく独自の波だ。
私は沈潜の時期に入ったのだろうか。快楽とともに波が破堤するにまかせ、その後の心地よい空虚を楽しむような表現の健康さに依存する時期は終わったのかもしれない。それよりも、言語により意識化されない内部の暗いかたまりがどんどん複雑に構造を備えていくのをじっくりと待つ時期。次の破堤は恐ろしい大災害だ、心してかかれ。
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