魂の体験/ひだかたけし
 
縦横無尽に幾つもの力線の輝き走り
瞑目していた内の内底、鍵裂き状の亀裂また亀裂走行
無数の力線集束し輝き黒い円を描き 落ち着き始める 間もなく
漆黒の逸脱、突如再開し 燃える力線、
放射状に何処までも散逸していく

魂の運動は多様な幾何学線形を刻印し
線形時間を遡りながら源頭へと波紋を広げる
逆行遡行の時間性だ!
あらゆる音響、色彩、形象の造形創造され破壊され
絶えることなく休むことなく
脈動を打ち噴き上げる

そうして、

雷鳴稲光、一気に肉のあばら家貫き

[頼るべきものは己独りの意志のみ]

と、新た改めて告知する。
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