知られたりしない朝/DFW
 


かすんだ てのひらに 唇
揺ら



指をつれて
濁る朝

 
わしづかみにされた
習性が
ひどく充血したかれの眼を
せめたてる



知られたりはしない朝の屋根に積みかさなる
光群と Tシャツの
化石


ないものを隠そうとする
わたしは
わたしの
代わりの声を待つ



まだ顔 半分で




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