名前を入力して下さい/TAT
あの日
薄っぺらい
漂白したような
真っ白な朝が来て
君は18才だった
世界は分かり易く
悪者と
馬鹿な大人に
区分されていて
唯一マトモな正義は
僕らのパーティーだけだった
次はどのドラゴンを退治てみせようかとか
ミサ別かれたんだってとか
センター入試の事や
オーパの跡地の事を
可能な限り大きな声で語り合い
夏の旭を待っていた
明日に押し潰されないように昨日に追い付かれないように
ジャンカラを追い出された勇者御一行様は
若く
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