寄せ鍋/
フユナ
絶望とはこんな味だったか
初めて知ったくらやみの味は
どこかへ行ってしまった
私の絶望には
孤独の軽やかさと
哀しみという甘さが
もはや混じりあってしまったのだ
月日という火のもと
この身体を
この肉の味を生かすために
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