空の時計と/由比良 倖
死にそうな色したアイスだけ食べる人も虹みたいに揺れている
食べ物で模型を作る生きている理由の無さを罪に問えない
強さとは不安、切なさ、優しさの全ての傷を負うことだから
果たしても理知と怠惰をやめてから水は生きても死んでもいない
僕たちに嘘と弱さを与えない//鼓動を捕食して割れた爪
実在があなたを充たすいつかの日、私をそこに入れてください
後悔は、捨てて、買いたい、衝動の、弱さを、夜を、千切り取りたい、
目の底の、虚ろな空で笑うだけ、骨をベッドに打ち付けるだけ
夜の部屋、LEDの光の輪、世界のことを好きになりたい
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