さようなら/
ひびき あきら
わたしが私であるために
もう過ぎた時に置いてきた
何かがむせび泣いている
きっとそれは いつかの私
もう忘れてしまった
無邪気な笑顔
どれだけ涙をこぼしても
時は前へとかえらない
空がどんなに青くても
あの日の空とは別物で
いつかの私にさようなら
そして 今日の私に さようなら
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