星をかぞえ尽くすまで/
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夏の夜 星をかぞえる君の姿を
そばで見ていた
かぞえきることなど できないと
わかっているのに かぞえていた
時どき流れ星が 地平線のかなたへ
おちていく
二人の視線は 星から離れ
お互いに むきあう
(もう星をかぞえるのは やめたら きりがないよ)
(ええ でも星をかぞえるだけで 幸せになるの
だって かぞえきれないから いつまでも
あなたといられる)
(そうか そういうことか なら ここにいよう
星をかぞえ尽くすまで)
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