思考シ.06/ひだかたけし
意識 開かれていく
音の響き自在な界に
眠りの底 オオゥオオゥ
覚醒の内 ォォイ ォォイ
子音は母音に溶解し
回遊するシの言葉ガ
音像の絶えざる変形に
至福の在る形態、歌い創る
(すべて流れ出し流れ込み
すべて流れ込み流れ出し
すべてすべて流動化して)
雨に打たれいよいよ青くなる紫陽花の
仰向け晒される豊饒な純白の乳房の
ああ何とエロティックなフシギ光景よ
世界在ることの神秘はもはや鮮明に
未だこの界に滞在する私はその一歩先に
〇
木霊する女の絹糸の母音に
入り乱れる男根鋼鉄の子音
欺瞞犠牲に満ちた肉の観念の社会関論理パズル
もう
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