まさゆめ/もっぷ
今夜は夜空に星を想えない
月がどこに行ったのかみつけられない
わたしだけの神さまとも会えずに
だから「おやすみ」はまだ云ってもらってない
近ごろはずいぶんなんだ、ふと思うそばから
それはわがままです、ふいに聞こえた
なぜですか、と思うから訊くと
自分だけがって気持ちがあるでしょ、だって
誰が云っているの と考えてみて
わたしに都合の悪い神さまだと気づく
そんな神さまいらないと
(心のなかで思っただけなのに)
どんどん逆境が深まるような
落ちてく落ちてく落ちてく、 「もう止めて!」
都合のよい神さまを探しても探しても
ちっとも会えないとんでもない夜
眠れるわけがない
あしたが台無し!
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