初夏の刹那/
るるりら
心明は暗きまま
あけてはくれて繰り返す放埓に
やぶにらみのいばら屈辱の叱咤
(暮れなずむ空に水音蛙の声
星々がしずかに 瞬きを増す頃)
七月の川辺の暗き藪に水だけが光り
みつけたい相手をさがしてゆききする
蛍も ひとつの危機なのだ
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(8)