鳴神月(四)/信天翁
 
   たわいのないことだが
   テレビの予報に反して
  梅雨どきの浅い日差しが
  わがやぜんたいのかげを
 舗道につくってくれるとき
   無聊にあまんじている
卒寿のおひとりさまにとって
      それは それは
        ささやかな
  心情にさそわれるのだょ
戻る   Point(3)