鳴神月(四)/
信天翁
たわいのないことだが
テレビの予報に反して
梅雨どきの浅い日差しが
わがやぜんたいのかげを
舗道につくってくれるとき
無聊にあまんじている
卒寿のおひとりさまにとって
それは それは
ささやかな
心情にさそわれるのだょ
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