時を駆ける/
星丘涙
貴方がいない部屋で独り
愛の方が 温もりの方が 大切なのに
刺激的な方角へ向かう日常を嘆く
淡々と静かに落ち着いた生活ができずに
矢のように時を駆ける
亀の歩みを真似たいのに
私の遺伝子はそれを許さない
肉にかぶり付く獣の様に 衰えないエロス
コントーロールできない欲望に駆られ
今夜も街を徘徊する
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