子供/
 
かあさんに洗ってもらった
シャボンと 日なたのにおいの
お布団に ねそべりながら
本を読み 思うままに
涙するわたしに
ぜいたくものだよと 
真夜中の春の嵐が
ごうごうと 鳴いている

隣の部屋には
そろそろ起きだすかあさんと
わたしは 本をすっかり読み終えて
入れ代わりに眠りに落ちていく

こうこうと灯りをつけたまま
がたがた窓に震えることもなく
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