大洪水/kaz.
 
れた体にキッスして同じ波はもう来ない逃がしたくない

パロディアス、に、

暑い薙刀走り鯉の季節がやってくる胸と勃起の大空に君が待っている青い放射にまみれ濡れた体にキッスして同じ涙もう来ない拭き取れない


七章 浮世絵はもう来ない

大変な名誉であった。もう名前が載らないというのは……。雨を降らせたまえ、世界が大洪水に陥るように? あの富士山の山頂までもが海に浸かってしまうような大津波を引き起こしたまえ。それにしてもひどい雨だ。水滴の一粒一粒があまりに大きく膨らんで、黄金虫ほどの大きさになっている。これほどの雨に打たれたのは初めてである。やがてはその黄金虫が飛び交い、世界を埋め
[次のページ]
戻る   Point(4)