大洪水/kaz.
 
まで温もり求めてさ迷うのだろう

よりパロディアスに、もっとパロディアスに、

黄身の名前を呼ぶだけで
卵の奥から波打って
フライパンに吸い込まれるように
僕の心は焼け焦げる
いつまで温もり求めてさ迷うのだろう

私たちには花の名前がない、

デュラン・デュランを聞いた日の夜に、
空は雨で曇っていた
次々重ねられる語彙に、
僕は心から飛び立てる、
そうして、僕は花火となって散っていく

この辺りで、振り返って後ろを見渡したい欲が出てきた
そしてすべてを見渡した後で
もう一度書き始めた

花の名前には欲がない、


四章 土くれ

土くれをいじる
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