俺の天才/花形新次
羽生の天才について
いろいろ語って来たが
自分にはそんな
「神の舞い降りる瞬間」はないのか
と考えると
それが意外と頻繁にあったりする
一昨日もジャマイカ人とのハーフで
日本人初の9秒台を期待されている
若いスプリンターがニュースで
取り上げられていた
初めてその青年の名前を見た瞬間
脳内に閃光が走り
口をついて出てきたのが
「オックスフォードチャゲ!」だった
青年の名がケンブリッジ飛鳥だったからだ
「ケンブリッジ飛鳥&オックスフォードチャゲ」
繰り返すと一緒に見ていた妻が
大笑いした
俺の天才は
羽生には遥か及ばないし
他人からしたら何の価値もない
無駄にしか見えないものだ
しかし、
それは確かに存在する
例え、残念だと言われたとしても・・・
致し方ない
難儀な天賦の才なのだ
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