冴え返り/
春日野佐秀
バスを待つ
風は強く
私を叩きつけて
冬へと逆戻り
したがってるみたい
たったひとつのことが
万華鏡の世界のモトで
本当は一つのことで
たくさんなんてありはしなくて
花の咲かない夢はもう
失われてしまった
ずっと遠くで
私呼んでるみたい
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