声/nemaru
昨晩
廃工場で
なにかを倒した
主人公の
何食わぬ顔の後ろで
アシスタントの絵柄で
登校して
以来
もう
どこにも出てこなかった
ぼくは
きみと
暗渠で
出会った
わけでもないのに
なぜかひくつで
きみを
隠そうとし
殊更
おだやかに日々を
すごそうと
まいにち
帰りの
駅のごみ箱に
スポーツ新聞みたく
一日分の
それを
雑味だと思い込み
捨ててかえっていたのだと思う
+
たまには、
叫びたいもんだね
目が
きらきら
しないていどに
+
たまには、
濡れた服でおかにあがるような
うんざりするほど
ずっしりした
月曜日を
味わいたいよ
+
遊園地は
ぼくじゃないから
中が見たい
外にだしてみたい
たまには、
どうなってるかなって
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