Side by side/ホロウ・シカエルボク
入れながら店員が苦笑いしてる
きょうびの常識じゃ非常識をたしなめるのはご法度らしいからな
始めちまった瞬間にぶっ放したら少しはすっきりするかもな
どこぞのファイティング・マンはてめえの所業に酔い過ぎて
いつ見ても同じ踊りばかりやってる
退屈過ぎるからヤジすら飛ばさない
下手なのにアクセルを踏みまくるドライバーと同じさ
俺はひしゃげたフロントを横目で見て通り過ぎるだけさ
朝と昼と夜の温度差で年寄りが死に
辛気臭い看板が街中の壁に貼り付けられる
いつかは俺もあの列に並んだ
次の次辺りは俺がみんなを並ばせる番かもしれない
「派手なスーツを着てポップコーンでも食べな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)