虚栄骨格/のたうつワイバーン/なけま、たへるよんう゛くを
長城の寝覚め跳ねる滝
暑い暑いと楽そうに
初めてが始まる岸辺はとみに
爪研いどいたら満身に
威容湧き溜まり満ち閧の声
在りし日には竜だった 昇る空だって好きに飛べた
去りし日にはかくも竜だった 我が物顔でなめ尽くす
お前らは餌でとか こいつらは手下でとか
雲を置いてけぼりしては 青々した根城と寝ぼけてた
這い回る者は醜いね
地を掴む者は不自由ね
鱗が覆った体が今では無性に重たいね
伸ばした自慢の角に突いてた切っては抜けてく上層外気
試すも叶わぬ寄る年波は描いたものより優しいね
有無や御託を言わさない
総毛抜け落つ肘先ともに
翼削がせて面もちは自体にくるまる猫のよ
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