奥まる意識のその底で/
ひだかたけし
絞り出される音叉の連動
魂の浅瀬から鏡に映り
響く残響奥底からの木霊
未知なる既知の郷愁に震え
空洞の底から噴き上げる熱
変わらぬ憧憬を未来から招来し
夜の砂漠を間欠的に舞い吹く風
滲む生命の濃緑の循環を嗅ぎ分ける
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