03.自分のこと/塗絵 優作
というものがどちらなのかと言うと、僕は後者では無いか
と思うのです。何か自分が諦めたものへの嫉妬。言い換えれば、すべてを
投げうって自分のすきなように生きられないことへの嫌悪。
これって、人間の、社会の中で生きていくうえでの、業のようなものだと
思えてきます。
どうも、僕は、この感情が好きなのです。この人間らしさが好きで好きで
たまらないのです。自分だろうと他人だろうとこの感情を抱いているすべての
人が愛おしくてしかたないのです。
ここまできてやっと、ですが、たぶんこの感情が、僕にとってのテーマなんだと
見えてきたような気がします。
さて、書いてみますか。
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