自称詩人の孤独死/花形新次
自称詩人の孤独死について
考えようとしたが
やっぱり止めた
何故なら
死ぬこと全般が孤独なのであって
例え自称詩人同士が
お互いの哀れな境遇に共鳴し
首を絞め合って死んだとしても
やはり死ぬ瞬間から先は
孤独に違いないからだ
しかも誰かに看取られながら死にたい
というのは死ぬ本人の身勝手であって
看取る方はなるべくなら
看取りたくないと
思っていたりすることは否定出来ない
相手が自称詩人なら尚更だ
※孤独死は死ぬことが問題なのではなく
孤独なために死ななくても済んだ人が
不運にも死んでしまった、言うなれば「孤独生」が
問題であるということ
それは百も承知の上だ
と付け加えておきたい(なんちゃって、ダハ)
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