夜光虫たちの晩餐/ホロウ・シカエルボク
 
然だ、受け止めればそういうことがゆっくりと理解出来る、逃げてしまえば在りものの真実に日和ってただ形のいい石を頭蓋に詰め込んで生きるしかやることはなくなる


時計は夜明けまでを漠然と告げている、時折鉈で横殴りにされたような睡魔が激しく脳天を揺さぶる、どんなものを見ることが出来た、どんなものを知ることが出来た?手ぶらで出てくる羽目になっても落胆する必要はない、無自覚に寝床に潜らない限り時間はいくらでもある、音楽は鳴りやんだ、表通りも静かになった、僅か乍ら意味もあった、そんなに悪いもんじゃない、まだまだいくらだって続けることが出来る…。



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