夜光虫たちの晩餐/ホロウ・シカエルボク
、今日はこういうものだったと納得をして、顔に水でも当てて気分を変えてから眠りにつけばいい、人は夜に思案するべきではないと言う、だが、その理由はろくな結論を見いだせないからではなく、それを怖がってやめてしまうものが多いのでそうするべきではないというだけのことだ、それは朝だの夜だの、明るいだの暗いだのという問題ではなく、その現象に対峙した時のそいつ自身の心の持ちようなのだ、むしろ夜は理想的な状況を設定してくれていると捉えるべきだ、その洞窟の中で出会うものは自分の状態と無関係ではない、そうでなければいけない、そうでないのなら、そいつは何かを間違っているということだ
提示された問題があるのに、そ
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