はさみーず/藤鈴呼
 
米粒に似たような雨が
幾つも 幾つも 降り注ぐ
頭を振っても 振り切れぬ粒を
いっそ 固めてしまおうと
雷鳴さまと 約束をした

今から 氷を降らせては くれませんか
その代わり あなたが いつでも 耀けるように
僕は メジルシに なりますから

ほう そして どうやって?
雷鳴さまは ドコドコドン と
自慢の腹時計を鳴らしながら
尋ねましたとさ

僕が見た夢は ここまで
後は 連想するしか ないのだけれど
日本酒を 飲んだって
失くせるような 記憶では ないのだろうと言うことぐらいまでは
推測できる
あとは 憶測
好き勝手に 思い描くこと

きっと 
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